世界景気の現状認識については「拡大のペースが鈍ってきた」という回答が49・3%で最も多かった。世界経済の懸念材料については、「米国の景気回復の腰折れ」と「中国など新興国の需要拡大の鈍化」が共に半数を超えた。日本の景気回復にも大きく影響する米国や中国などの「景気変調」の先行きを経営者は注視している。
世界景気の現状については「順調に拡大している」「緩やかながら拡大している」は計32・8%で、「拡大鈍化」の方が多い。「悪化に転じた」「悪化している」は計6・5%にとどまった。
世界経済の懸念材料(2つまで)を聞くと、「米国の景気回復の腰折れ」が57・1%と最多で「中国など新興国の需要拡大ペースの鈍化」が55・0%、「ギリシャなど欧州の財政問題の深刻化」が49・3%と続く。
米国景気の現状は44・4%が「拡大のペースが鈍ってきた」と回答。「横ばい」が26・4%で続く。米国景気が安定的な回復軌道に戻る時期は「今年10~12月」が32・8%で最多。雇用環境などを不安視しつつも、短期で落ち着くとみる傾向が強い。
中国経済の現状は「景気拡大のペースが鈍る懸念が出てきた」との見方が52・9%で過半を占めた。
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