震災復興策の財源確保のための増税について是非を聞いたところ、経営者の7割が容認する考えを示した。増税に「賛成」が5・0%、「条件付きで賛成」が64・9%となった。条件付き賛成と回答した経営者が最も重視する条件として挙げたのが「マニフェストなどの既存歳出の削減」(40・6%)。次いで「復興対策の明確化」(29・7%)となった。
増税の対象はどの税目が最も適当か聞いたところ、消費税が65・3%で最も多く、所得税が5・1%で続いた。法人税と回答した経営者はゼロだった。
東日本大震災への対応に「一定のメド」がついた段階での辞任の意向を示した菅直人首相について退陣時期はいつが適当かとの質問には140社のうち101社の経営者が回答した。最多は「7月末まで」の31・7%で、早期退陣を求める声が多い。「8月初め~同月末(延長国会の会期末)まで」が23・8%で続き、「9月以降」はわずか1・0%にとどまった。「わからない」も43・6%あった。
退陣を機に加速を望む政策(2つまで回答)は「被災地への特区設定など復興対策の具体化」が37・9%で最も多い。「総合的なエネルギー政策の立案」(35・7%)が続いた。具体化が進まない復興政策、政局絡みで迷走気味のエネルギー政策にいらだちがあるようだ。
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