▽…「安売りのためのプライベートブランド(PB=自主企画)商品だけでは消費者はついてこない」とココカラファインの塚本厚志社長は話す。消費者の低価格志向が続く中でも、安さよりも品質を求めてメーカー品を買い求める客は多い。
▽…2011年3月期のPB商品の売上高比率は8・5%。16年3月期には15%まで高める方針だが、競合と比べても高い比率ではない。「トイレットペーパーなど日用品を使えばPB比率を上げるのは簡単だが、消費者に求められる付加価値品を開発する必要がある」と話す。
▽…たとえば「中価格帯で高品質」を掲げる化粧品は有望商品だ。PBで販売する美白・保湿効果のあるスキンケアオイルは「5000円程度の価格で、6000~8000円のメーカー品と同等の品質」。5000円の化粧品は安くはないが、お得感のある商品には消費者は手を伸ばすという。「採算が悪く、閉店を考えていた店舗にこれらのPB商品を入れたことで黒字化したこともあった」と効果を実感している。
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