2011年6月22日水曜日

関西ペイント社長に聞く、南ア塗料買収、現地首位、建築用、安定収益源に。

 関西ペイントは4月、南アフリカ共和国の塗料大手フリーワールド・コーティングスを買収した。発行済み株式の90・3%に投じた資金は250億円以上。買収の背景を河盛裕三社長に聞いた。
 ――買収の目的は。
 「自動車用塗料は需要変動が激しい。安定収益が見込める建築用塗料を収益源にする目的でフリーワールド社を買った。南アで同社の建築用塗料『プラスコン』のシェアは約3割とトップだ」
 ――業績への影響は。
 「2011年度は売上高で約270億円、営業利益で約18億円の押し上げになる。通期で寄与する来年度以降はそれぞれ約370億円、約23億円に膨らむ計算だ」
 ――アフリカの塗料市場の見通しと、今後の海外展開の方針は。
 「サハラ以南のナミビアやボツワナなどはどこも建築用塗料が年率10%以上のペースで伸びている。7月からはグループ全体のグローバル戦略を立案する委員会を開く。社長を含む常務以上の役員が出席する。将来は中近東やアフリカなど各地域の事業展開を担う責任者に参加してもらう」

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