米グーグルのエリック・シュミット会長は19日、都内で開いたアジアのモバイル戦略説明会で、「(携帯電話など)モバイル市場の将来は、成長するアジアにかかっている」と指摘した。スマートフォン(高機能携帯電話)向け基本ソフト(OS)アンドロイドで使える新サービスを相次ぎ投入することなどで、アジア事業を拡大したい考えも示した。
シュミット会長はアジアのモバイル市場に関して「これまで普及が遅れていたフィリピンやインドネシアも含め、ほとんどの市場で動き出している」と述べた。
モバイル市場のけん引役になるスマートフォンの普及で課題といわれる端末価格について「すぐに200ドル程度になり、将来は大量生産により50ドル程度にまで下がる」と予測した。音声を認識して画面上の文字に変換する機能などの新サービスを投入し、アンドロイドの市場をアジアで拡大していきたい考えだ。
このほど始めた交流サイト(SNS)「グーグル+(プラス)」は米フェイスブックと競合するが、同会長は「(SNSは)一人勝ちできるような市場ではない。ユーザーの選択肢をなくすことはできない」と指摘。情報を交換し合う友人をグループ分けする新機能など「優れたアプローチでユーザーが急増している」と述べた。
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