2011年7月19日火曜日

「大手と違う店づくりを」、丸栄・京極社長、就任後初の会見―具体像は明言避ける。

 丸栄の京極修二社長が5月の就任後初めての記者会見をした。親会社の興和が百貨店から業態転換するよう求めていることに対し、「旧態依然とした百貨店業態では生き残れないと叱咤(しった)激励されたと受け止めている」と述べ、「ビジネスモデルを進化させ、大手百貨店とは違った店づくりをしたい」と話した。具体像は「大まかな構想しか持っていない」と明言を避けた。
 京極氏は2008年に興和から丸栄の常務に転じ、5月に社長に就いた。業態転換について、「親会社の要望であり、我々もベクトルは同じ」と発言。「新しい商品の発信や先を見た提案ができる事業モデルを目指す」と強調した。
 建て替え方針を示している1953年築の本館ビルについては「年数からして(老朽化が進んでおり)将来再開発する」とした。
 足元の営業状況は、3・3平方メートルあたりの売上高が6月以降、前年並みに回復しているとし、今後は「攻めに転じる」と強調。「節約を続けてきたが、営業面では必要な経費を使い、顧客に足を運んでもらう」と来店者を増やす戦略を進めていく方針も示した。
 丸栄は08年に興和と資本・業務提携を強化し、不動産開発を一体で進めることで合意。10年に興和の子会社となり、経営に興和の意向が反映されやすい体制になった。

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