2015年4月17日金曜日

「MRJ納入に影響ない」、三菱航空機社長、初飛行延期で。

三菱重工業は10日、子会社の三菱航空機(愛知県豊山町)が開発する小型ジェット旅客機「MRJ」の初飛行を今年9~10月に延期すると発表した。当初は5月末に実施する予定だった。初飛行前に機体の改良を進め、開発の効率化を図る。2017年の全日本空輸への初納入の時期については「遅れはない」としている。
 開発スケジュールの延期は4回目。愛知県春日井市で記者会見した三菱重工の鯨井洋一副社長は「順調に強度試験などを進めており、作業は佳境を迎えている」とした。
 初飛行の延期は開発計画の変更が理由だ。航空機開発の過程では、地上試験や飛行試験を繰り返し、改善を重ねて機体やソフトウエアの完成度を高める。MRJは当初、初飛行の前後に改修期間を設けていたが、初飛行前に集約した。「繰り返しの確認作業がなくなる」(三菱航空機)。
 これまでの計画では、6月にパリで開かれる航空ショーの前に初飛行を終える予定だった。PRの機会である初飛行が見本市の後ろにずれ込み、受注活動への悪影響を懸念する声もあるが、三菱航空機の森本浩通社長は「納入(時期)に影響を及ぼすわけでなく、販売戦略・営業計画に大きな影響が出るとは考えていない」と話した。
 この日の記者会見では、三菱重工が愛知県営名古屋空港(同県豊山町)近くに建設中のMRJ用の新工場の概要も公表。幅150メートル、長さ135メートル、高さ22メートルの大きさで、5階建てのオフィス棟も併設する。建屋内には2つのラインを設け、主翼と胴体を結合させたり、装備品を搭載して機能試験を行ったりする。月産能力は10機で、来年春に完成する予定。一般客向けの見学コースや航空機製造の体験スペースなども設ける。

0 件のコメント:

コメントを投稿